役所広司氏の初ＣＭである「ザ・カリー」から１５年ほど経過した後、再びハウス食品のキャラクターとなったのが「ジャワカレー」である。年末年始にはハウス食品のカレー製品全般をアピールするシリーズが制作された。ＣＭ構成としては現在にも引き継がれているジャワカレーのイメージ「ミドル層・アウトドア」の設定が多いが、カレーのＣＭという性質上似たような構成の作品が多い。妻役のお相手は床嶋佳子氏であるが、オンエア当時は「ザ・カレー」と混同し「実際の奥様なのか？」という質問がよく寄せられていた。（初稿 2022.8.25）
初めてジャワカレーのＣＭを見たとき、「あっ」と声を上げ、しばし感慨に耽った。言うまでも無く「ザ・カリー」を思い出したからである。「ザ・カリー」は新発売当初こそ役所広司ご夫妻出演ＣＭであったが、その後ピアニストの中村紘子氏に代わったため、ひどく落胆したものである。それから10年以上の年月を経て、再び役所氏がハウス食品のＣＭに起用されたのである。これが感慨を覚えずにいられようか。（初稿 1998.9.22）
このシリーズの特徴は「海辺でカレーを作るアウトドア派の男」という点にある。タヒチ編では「私のカレーは辛い、でも友人はうまいと喜ぶ」というコピーのもと、バンダナを巻いて豪快にカレーを作っているというもの。しかし友人役が南の島なのに毛糸の帽子をかぶっているというのには何か意味があったのだろうか。タヒチの夕暮れに毛糸の帽子はどう見ても合わないと思うのだが。（初稿 1999.8.15）
カレーを作りながらやたらと「大丈夫、大丈夫」を連発する。しかしどうにも危なっかしい。なぜか料理中に海に落ちたりもして、妻から「本当に大丈夫？」と念を押される情けなさ。味見で指をなめる役所氏の姿がまた佳い。（初稿 1999.8.15）
年末編ではかとうかずこ氏との共演で、場面は福引き会場であったらしいが、管理人はついに一度も観ることができなかった。年始編は昔からある「おせちもいいけどカレーもね」パターンで、余貴美子氏の「今日どうする？」という問いに対し、こたつの中で寝ころんでいる役所広司氏が「カレーに一票」とやるというもの。ダラダラしている感じがよく出ていた。この「かとうかずこ」「余貴美子」という相手役設定にニヤリとされたオールドファンも多いかもしれない。（初稿 2000.1.22）
前年に引き続き、年末年始がオンエアされた。年末編は酒井美樹氏演ずる花屋に正月飾りを買いに来た役所広司氏が奥から流れてくるカレーの匂いに敏感に反応する、というもの。昨年に引き続きかとうかずこ氏との共演でもあるが、基本的にはかとう氏とは他人という設定らしい。年始編は今回ハウスカレーＣＭ初登場の筧利夫氏と初詣に出かけた役所氏。帰ってきてカレーを食べるというもの。こちらはどうやら兄弟という設定らしい。顔の濃さでは役所氏といい勝負の筧氏の起用が面白い。（初稿 2001.1.8）
ファスナー編？
ヨットで沖に出たが、おなかがすいたので家に帰ろうという妻。家まで戻ろうとするが全くあらぬ方向に進んでしまうという展開。（初稿 2002.9.5）
妻と一緒に砂浜にパラソルを運ぶが足下の砂に熱がる。引き続きカレー作りをするが何故か鍋に直接手を入れやっぱり熱がるというもの。（初稿 2022.9.5）
このシリーズでは役所広司氏がカレーを作る場面が多いが、これは珍しく妻が作り夫が食べるというパターン。（初稿 2022.9.5）
ワイン編？
今回は夫婦でゴルフ場へ。しかし夫はお世辞にも上手ではない。草むらに転がったゴルフボールかを見てマッシュルームを連想、プレーを切り上げて家でカレーを食べるというもの。（初稿 2022.9.5）
