例によって初日の初回で鑑賞。観客は50人くらいだったか。
比較的年齢層が高い構成なるも、何故か男子小学校高学年~中学生という、この映画のターゲットからは外れているであろう二人組がいた。
開始早々、本田博太郎の登場に(事前にアナウンスされていない役であるだけに)着目。
この後も、一寸した役で益岡徹(役所広司と電話のやりとりだけで共演するのは「東京原発」に続き2回目と思われる)や田山涼成の登場が目を引く。
役所広司の弁護士役は3回目だが、今回初めて「本物の弁護士」の役。(前2回は「恐怖の24時間」「合い言葉は勇気」)
法廷劇としても、「合い言葉は勇気」の時の演技と比較してみるのも面白い。
家宅捜査で出てきた「もの」を証拠として突きつけられたときの台詞。
関心がある→実行する という因果関係は、全くないとは言えないが・・・・
小日向文世がこれほどの「憎まれ役」(悪役ではない)をやっているのも珍しいかもしれない。
結末は事前の情報から予測は出来るが、ここに至る経過の意味を考えさせる映画であろう。
この作品で加瀬亮が改めて着目されるであろうことは間違いない。
(初稿2007/1/20)
映画の公開というのは土曜日が相場であるから、翌週の月曜日のワイドショーでは舞台挨拶の模様という映像が使われることが多い。
しかしながら、公開される映画は数多いわけだから、舞台挨拶がネタになるためには、作品そのものの着目度もさることながら、舞台挨拶自体が面白い内容であったかが重要となろう。
今回「それでもボクはやってない」の舞台挨拶では、役所広司による
「『それでもボク、はやってない』になると困るのでよろしく」
というコメントが、今日のワイドショーネタになったようである。
振り返ってみると、役所広司は結構舞台挨拶という場で「ワイドショーがネタにしたくなるコメント」を言っていることが多い。
本人が悩みながら考えているのか、周囲のアイデアなのか、それとも純粋な即興なのかは不明だが、作品を周知することに対する情熱のようなものを感じる。
(2007/1/22)