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昨日より公開。邦画では珍しく地元映画館(松竹系シネコン)で例によって初日の初回に視聴。
観客は私と妻を含めて6人程度・・・
何とも寂しいが、ここのシネコンではありふれたことなので気にもとめず。
今回役所広司が演ずる涌井悟は「最愛の家族の死」という現実を受け止めることが出来ず高校生の娘(みつこ)を残して失踪、数ヶ月後発見されるも、怪しげな女性(ユリ)と暮らしていた事が判明し、周囲があわてる・・・という設定。
最近の映画ではあまりみられない「情けないオヤジ」の役であり、本人が「普段通り」とコメントしている風貌もあいまって、雰囲気を醸し出していた。
鈴木京香との共演は3回目。実年齢では一回り違うのだが、何故かいつも同年代なるも、安心感はやはり高い。
堀北真希は相変わらず「幸が薄そうだが、実は芯がある」という役柄であるが、これまた雰囲気が出ていてこれまた安心感がある。
その他では、悟が発見されたときのシーンの画面に出てくるオヤジ面々(岸部一徳・渡辺憲吉・菅原大吉・きたろう)の「オヤジ役バイプレイヤー集合」や、ココリコ田中の使い方、産婦人科医役でなにげに登場する井上肇など、面白い部分は多い。
普段役所氏の映画を観ても、何ら積極的な感想を述べない妻であるが、今回の作品は彼女が好んで読んでいる吉本ばなな原作ということもあり、珍しくも「DVDが出たら買う」と言っている。
観客の入りや、宣伝状況を見る限り、あまり「ドカンと当たる」タイプの映画ではないかもしれないが、やはり「役所広司に外れ無し」、映画賞にノミネートされるタイプの作品(最近は年度後半の作品が映画賞にも強い傾向があるように感じるが・・)と見た。
(初稿2007/3/25)